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竹内 広一郎*; 秋山 正嗣*; 平尾 敏雄
Proceedings of the 6th International Workshop on Radiation Effects on Semiconductor Devices for Space Application (RASEDA-6), p.195 - 199, 2004/10
民生用半導体部品の宇宙適用検証のためには、実用環境に近い低線量率照射場で半導体部品の劣化評価を行い、劣化に及ぼす線量率の影響を明らかにする必要がある。本研究では、衛星に搭載が計画されている民生用半導体素子のSRAMとSDRAMに対し、原研高崎研の低線量率コバルト照射施設を使用し劣化評価試験を実施した。照射線量率は0.5Gy/h50Gy/hの範囲で変化させ累積線量は300Gyとした。その結果、300Gyまでの照射量では、両部品とも十分な耐性があることが確認できた。本ワークショップでは、これら照射効果の解析について発表し、試験方法に関する議論を行う。
絹谷 清剛*; 横山 邦彦*; 久藤 美保*; 笠原 善仁*; 小林 勝利; 本石 章司; 小野間 克行; 分校 久志*; 道岸 隆敏*; 利波 紀久*
Journal of Nuclear Medicine, 42(4), p.596 - 600, 2001/04
正常p53遺伝子の欠けた腫瘍細胞は、電離放射線照射によるDNA障害を受けると細胞周期のG2期において停止し、その障害を修復することにより、放射線耐性を示す。methylxanthine誘導体がG2停止を阻害し、放射線増感効果を示すことが知られているものの、放射性アイソトープによる低線量率線照射に対する影響に関する情報は乏しいのが現状である。本研究の目的は、線照射に対するmethylxanthine誘導体の効果を観察し、内照射療法への応用の可否を検討することにある。LS180ヒト大腸癌細胞を、Re-MAG3あるいはRe-MAG3標識大腸癌A7抗体(0~25Ci/ml)により、pentoxifyllineあるいはCaffeineの存在下に照射し、細胞生存曲線を得て、methylxanthine誘導体による効果比を算出した。対照として、高線量率X線照(0~4Gy,1.4Gy/min)における効果比と比較した結果、Reの線の殺細胞効果が大きい可能性がある。
春山 保幸; 橘 宏行; 小嶋 拓治; 岡本 次郎*; 柏崎 茂*; 松山 茂樹*; 柳生 秀樹*
Radioisotopes, 44(8), p.507 - 513, 1995/08
原子力施設等の放射線場で用いられている機器部品や電線被覆材等の耐放射線性の評価および余寿命の予測に必要な線量測定のため、アラニン/ESR線量計の低線量率、長時間照射下の特性を明らかにした。線量率0.45Gy/h、1.97Gy/hで総線量a/kGy、1kGyを25Cから80Cの異なる温度で照射した模擬環境下で、アラニン線量計の有効性を調べた。また、照射中及び照射後の温度を変えて線量応答の安定性も明らかにした。アラニン線量計の線量応答は、0.45Gy/h、2000hの低線量率・長時間照射下においても、60C程度までであればその線量応答値は1kGyまで線量に直線的に比例し増加した。この線量率及び照射温度範囲では、補正なしで積算線量測定が可能であることが明らかとなった。線量応答値は照射中の温度に依存し、線量率の0.45及び1.97Gy/hで総線量0.1kGy及び1kGyでは、温度係数0.1%/Cの直線関係を示した。
杉浦 紳之; 平野 雅司
JAERI-M 92-010, 26 Pages, 1992/02
旧ソ連南ウラル地方にあるプルトニウム生産工場に係わる放射性物質による大規模な環境汚染事例が1949年から1967年にかけて4回起こり、汚染地域の住民に公衆被曝をもたらした。これらの事例の一部は、いわゆる「ウラルの核惨事」として西側諸国に伝えられて様々な形で憶測されていたが、詳細については明らかではなかった。近年、ソ連側から環境汚染の原因、時期および規模や放射線被曝による健康影響に関する情報が少しずつ公開されるようになってきた。本報告書では、4回の環境汚染事例に関する情報を整理した上で、放射線被曝に起因すると考えられる健康影響について解説した。放射線被曝が長期間にわたっていることに着目して、情報の整理に当たっては、低線量・低線量率の被曝に伴う健康影響を推定するための疫学データとして有用であるか否かという観点に留意した。
森田 洋右; 瀬口 忠男; 森 達雄*; 宮地 雄二*
EIM-85-138, p.57 - 65, 1985/00
人工衛星用として開発された光ファイバについて、この耐放射線性をCo-線を用い110rad/h,310rad/h,110rad/hの比較的低い線量率で1000時間の長期間にわたり照射しながら伝送損失増加量を調べた。その結果、照射した光ファイバの伝送損失増加量は110rad/hで累積線量110radで約13dB/kmとなり、すでに求められている110rad/hで110radの損失増加量600dB/kmに比べ約1/50となった。実験結果から計算により、宇宙環境により近い100rad/h10000hの損失増加量を求めた。また、室温付近での照射時の温度変化による損失量の変化を求め、この値が照射のない場合にくらべ100倍も大きいことを明らかにした。
森田 洋右; 瀬口 忠男; 吉田 健三; 山本 康彰*; 柳生 秀樹*
EIM-84-129, p.9 - 18, 1984/00
近年、ポリイミド系を始めとする新たな高分子絶縁材料が開発され、利用されるようになってきた。しかし、これらの材料の耐放射線性試験は一般に、高線量率の線、あるいは電子線照射で行なわれており、低線量率で長期間(例えば、数百rad/h,数十年)に相当する試験はほとんど行なわれていない。本研究では各種耐熱絶縁ワニス(ポリイミド,ポリエステルイミド,ポリアミドイミド,変性ポリエステル系)をえらび、これらに低線量率照射を模擬する酸素加圧下照射(酸素圧、7kg/cmG,30kg/cmG)を行い、ワニスの照射劣化を主に電気特性やゲル分率によって評価した。また、放射線の他に熱,熱水蒸気を組合せた複合劣化試験を行ないワニスの劣化挙動も調べた。これらの結果、ポリイミドワニスが優れた耐放射線性を低線量率照射条件においても示すことが明らかとなった。
小島 尚美; 中川 貴博; 山崎 巧; 滝本 美咲; 高田 千恵
no journal, ,
電子式個人線量計(EPD)は、その場で線量の確認ができることや、ガラスバッジなどよりも低い線量の測定が可能なことから近年利用が広がっている。しかし低線量の線に対する応答を確認する場合、バックグラウンドの影響を低減させるために校正室全体の遮蔽が必要となり実際の照射試験は困難であった。今回、産業技術総合研究所で開発された低線量率校正システムを用いて、トレンド記録機能を有する2機種のEPDに対して0.1Sv/h以下のCs 線照射を行った。EPDの積算線量と標準偏差の変動を解析し、低線量での応答を調査した。
酒井 一夫*; 山田 裕*; 吉田 和生*; 吉永 信治*; 佐藤 薫; 緒方 裕光*; 岩崎 利泰*; 工藤 伸一*; 浅田 恭生*; 川口 勇生*; et al.
no journal, ,
日本保健物理学会では、疫学研究および放射線生物研究に関する文献調査等に基づき、従来の保守的な方法と異なる、低線量に対する新しいリスク推定法を構築するために2016年4月に「低線量・低線量率リスク推定法専門研究会」を発足させ、生物学研究、モデル研究、疫学研究、および線量評価の各分野における現状を整理するとともに、課題についての議論を重ねてきた。本発表は、学会員への情報提供を目的として、本専門研究会の2年間の活動の成果を報告するものである。発表者は、低線量・低線量率放射線のリスク推定法を構築する上で線量評価の視点から課題として抽出された事項として、被検者の解剖学的特性、各種モニタリング測定値、体内線量(率)分布が線量評価の不確かさに及ぼす影響等について紹介・解説する。